病気になって大切なこと

6年ほど前から
緩和ケアに携わるようになりました。

緩和ケアとは
がんと診断されてから
治療と並行して行うことのできる
痛みのケアです。

医療の世界では
薬で痛みを和らげることができますが
私は
薬と並行して
あるいは薬を使わずに
体を触ること(タッチングケア)
お話をすること(カウンセリング)
で、痛みのサポートをしています。

癌のように
死を連想させるような病気の場合
スピリチュアルペイン
といって
様々な恐怖や不安からくる痛みが
体にも心にも現れてきます。

実は痛みの多くは
このような心理的なものから
来るとも言われているのです。

病気に苦痛が伴うと、
寝ても起きても病気のことしか
考えられなくなってしまい、
病気と闘うことにばかりに
意識が向いてしまい、
本来の生きる目的を
忘れてしまいがちです。

人生は病気と闘うためにあるのではありません。

あなた=病気 になったわけでもありません。

精神面が安定すると
人は視野を広く持ち
正しい判断ができます。
そして自己治癒力が向上し
さまざまな治療に体力が対応できたり
病気を克服することができたり
病気を受け入れ共存することができたりします。

病院での治療は
もちろんとても大切です。
でも、
治療に専念するばかりに
後回しにしがちなこと、
きっとそっちのほうが
人生にとっては大切かもしれません。

贅沢な夏休み

こんにちは

先週、夏休みを頂きました。
しっかり5日間!!

今回の5日間は
短いけど長かった。

そう、ゆっくりのんびりできた、
とても充実した日々でした。

何をしていたかというと・・・

何もしていませんでした(^_^;)

起床(5時)
お風呂に入って
ストレッチや瞑想をして
朝食、ゴミだしをして
朝市や漁師さんのやっている魚屋さんへ行き
帰ってきたら海水浴へ
5時くらいからベランダで夕食
就寝(21時)

この繰り返し。

あいだに友人たちが遊びに来て
大騒ぎな日が1日

パソコン、活字は全く見ず
スマホは友人が来た時の連絡のみ

忙しさに慣れている現代人には
一見退屈しそうな休みですが
これが驚くほど身体が休まって
充足感を実感しました。

大満足でした。

同じような行動をした主人も
いや~今年の夏は良かった!
といまだに言います。

贅沢な夏休みを頂きました(*^_^*)

今日の学び

月曜日の朝一番
ラッシュアワーに 電車に乗って
赤坂へ行ってきました。

「ホテルニューオータニ」
ご存知の方も多い
日本の老舗高級ホテルです。

帰り際、
エレベータに乗ろうとしたところ
アジア系ビジネスマンが先にお待ちで
エレベーターが来ると ドアを抑えて日本語で
「どーぞ」
と素敵な笑顔で 私を先に乗せてくれました。
降りるときも同じ。

紳士だ~~

これから仕事に行く様子。
黒いビジネスバックを肩に下げ
さわやかな笑顔!

思わず私も心からの笑顔で
「ありがとうございます」
と言ってエレベーターを降りました。

それから私は一日中笑顔。
今日はいいことがありそう!
と思わず思ってしまいました。

これってなんでしょう
なぜこんなに
私は嬉しくなったのでしょう

交わした言葉は
「どーぞ」

「ありがとうございます」
だけ。

でもそこには紳士の心からの
笑顔があありました。
彼とはもう会うこともないだろうし
顔も覚えていません。
でも他人の私の1日を幸せにしてくれた人。
素敵です。

表情がとても大切なこと。
改めて実感したのでした。